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天 |
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確かにねえ どこからが空なんだろ? 日本語で陸橋と言うけれど、 中国語では天橋と書く。 そ、大きな道路を歩行者が渡るあの陸橋のことだ。 となると、日本人の感性では 陸に架かった橋なのだけれど 中国人には 下から見上げた橋のあたりは、 すでに天の属域なのかもしれない。 考えてみたら あいまいな言葉はたくさんある。 岩と石、石と砂の区別だって きっと人それぞれだ。 イルカとクジラ、夜と朝、子どもと大人… ほら あいまいな言葉は 次々思い浮かぶ。 赤と朱と紅と緋と 青と蒼と碧と なんて 日本語の色表現はたくさんあるし 区別したくて仕方ないんだな。 区別して、ひとつの枠決めをすることで ボクらは安心する。 あなたは日本人ですよ あなたは韓国人です。 そんな取り決めも 自分や他人を型にはめて 納得したいんだ。 でもね、考えてごらんよ、 あなたが小さな岩だと言うそれを ボクは大きな石だと思っているかもしれないんだ。 あなたが朝だと言う時間を ボクは夜と認識してることがあるだろうし、 そんなボクらが 同じ日本語で話し合っても そりゃ、きっと無理がある。 結局は それぞれなんだ。 それぞれが それぞれの感性で日本語を使う。 だから 大切なのは 相手が口にする夜が いったいどの程度の夜なのか それを推し量る必要があるってことだな。 つまりは、相手のことを理解していないと ボクらの会話は成り立たない。 いいなあ。 ほんとに いい。 熟れていく果実は天に包まれているんだね。 |
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